小児ネフローゼ 症候群になると入院安静にしなければならない?

小児ネフローゼ症候群は腎臓の糸球体に異常が起きる病症です。腎臓の病気と聞くと入院や安静にしていなければならないと思われる方も多いと思います。小児ネフローゼ症候群の場合はどうなんでしょう?小児ネフローゼ症候群の私の長男の経験を踏まえてお伝えしていきます。

小児ネフローゼ症候群 入院安静は必要?

結論から言いますと、初発や再発した時は入院、安静が必要になることがありますが、ネフローゼの症状がでていなければ制限が設けられることはほとんどないです。

私の長男は飲んでいる薬の関係で食べてはいけないものはありますが、その他は制限されていることはありません。安静にしている必要もなく、保育園で友達とたくさん体を動かして遊んでいます。

初発や再発時

ネフローゼ症候群を始めて発症した時を「初発」と言い、体の状態が良くなるまでは入院をすることが多いです。大体1ヶ月くらい入院して経過を見ることが多いようです。この時は、ベットで安静にしている状態が続きます。退院すれば自宅で安静にしている必要はなく、保育園や学校に通うことができます。

小児ネフローゼ症候群は再発しやすいという特長があります。再発するとステロイド薬での治療が再開されます(患児の状態によっては入院となる場合もあります)。服用量が多い時は保育園や学校を休んで自宅での安静が必要になります。だんだんステロイド薬の量が減ってきて、医師から許可がでれば通園、通学することができます。

長男も初発時は入院して安静にしていなければなりませんでした。かなりぐったりした状態だったので体を動かすことは難しかったです。長男は頻回再発型・ステロイド依存性のネフローゼ症候群でもあるため、何度か再発しその度にステロイド薬を服用していました。飲んでいる量が多い時は保育園には通えず、登園できてからも本人の様子を見ながら室内で遊ばせてもらうこともありました。

安静は推奨されていない

小児ネフローゼ症候群の治療で使われるステロイド薬にはさまざまな副作用があります。

副作用の中に肥満、骨粗鬆症があります。ネフローゼ症候群だからといって子供に過度な安静を強いると、肥満や骨粗鬆症のリスクが高まってしまいます。また、他の子と同じように遊ぶことができないことでストレスを抱え、自分に自信を持つこともできなくなってしまいます。そのため、過度に安静にしていることは推奨されていません。

まとめ

  • 小児ネフローゼ症候群の過度な安静は推奨されていない
  • 初発時や再発時は入院、安静が必要になることがある

小児ネフローゼ症候群は疲れが原因で再発することがあると言われています。たくさん遊んだときはしっかりと休むことも重要です。

今回の内容は、小児ネフローゼ症候群で一番多い「微小変化型ネフローゼ症候群」の子供に対してのことをお伝えしました。難治性のネフローゼ症候群の場合は状況が変わることがあります。また、小児ネフローゼ症候群はそれぞれの患児によって薬への反応、再発の回数なども違う病症です。ここでの内容が全ての小児ネフローゼ症候群の患児に当てはまるわけではありませんのでご注意ください。

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