小児ネフローゼ 症候群の食事、たんぱく質制限は必要か?

小児ネフローゼ症候群でまず気になるのが食事です。尿蛋白が出る腎臓の病気なので食事制限が必要なのかと心配になる親御さんも多いと思います。

今回は、小児ネフローゼ症候群の子供の食事について、特にたんぱく質制限についてお伝えしていきます。

小児ネフローゼ 症候群 たんぱく質制限は必要?

結論から言ってしまうと、小児ネフローゼ症候群の子供にたんぱく質制限は必要ありません。

成人では制限されることもある

以前は、尿蛋白で出て行ってしまったたんぱく質に見合った高蛋白食が推奨されることがありましたが、高蛋白食の問題点も明らかになってきました。

高蛋白食の問題点
  • ネフローゼ症候群の治療への有効性が低いこと
  • 高蛋白食を食べ続けることが困難であること
  • 高蛋白食は糸球体を障害すること

腎機能が低下した成人のネフローゼ症候群の場合は(慢性腎不全など)、たんぱく質制限に腎保護効果や尿蛋白減少効果がある可能性が示されており、低蛋白食が推奨されることもあります。

小児の場合、たんぱく質制限の必要はない

小児の場合は、低蛋白食がネフローゼ症候群の治療に有効だという証拠がなく、また、小児ネフローゼ症候群の多くは微小変化型ネフローゼ症候群でステロイド薬によく反応し、尿蛋白が減少するため(腎機能が低下することは少ないため)年齢に応じたたんぱく質摂取が勧められています。

過度な制限をすることで、食べることの楽しみを感じられなかったり成長に悪影響を及ぼしたりすることとが懸念されています。たんぱく質に関しては制限をする必要はないとされています。

注意
入院が必要な初発や再発時、微小変化型ネフローゼ症候群以外の腎機能低下が考えられるネフローゼ症候群の場合はたんぱく質を制限されることもあります。医師の指示に従ってください。

まとめ

  • 成人のネフローゼ症候群の場合はたんぱく質を制限されることもあるが、小児の場合は基本的にたんぱく質を制限する必要はない

私の長男は微小変化型ネフローゼ症候群ですが、食事は皆同じものを食べています。お肉もお魚も気にすることなく食べています。

食事で気を付けていることといえば、再発時にむくみが出たときは塩分を控えめにしています。また、長男は免疫抑制薬のシクロスポリン(ネオーラル)を服用しているので、グレープフルーツや夏みかんなどは食べられません。薬の血中濃度が上昇し、副作用が強く出てしまう危険性があるためです。

気を付けていることは、この2点くらいでしょうか。長いことステロイド薬を飲んでいたので副作用の成長障害が心配です。なんでも食べて大きくなってほしいと思います。

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