【ムーンフェイス・満月様顔貌】いつ始まって、いつ治る？ステロイドの副作用

ネフローゼ症候群の治療に使われる第一の薬はステロイド薬です。プレドニンやプレドニゾロンという薬剤名で処方されます。このステロイド薬はネフローゼ症候群の治療に欠かせない薬ではありますが、副作用が多いことでも知られています。

今回は、ステロイド薬の副作用の中でも、ムーンフェイス・満月様顔貌について、実際にステロイド薬を服用した長男の体験を交えながらお伝えしていきます。

【ムーンフェイス・満月様顔貌】いつ始まって、いつ治る？

ステロイドの副作用については以下にまとめてあります。

ステロイド薬の副作用｜小児ネフローゼ症候群の長男が服用して

ステロイド薬の副作用はかなり多いです。副作用は個人個人で出たり出なかったりがありますが、ムーンフェイス・満月様顔貌はステロイド薬を服用したほとんどの患者さんで見られる副作用です。

ムーンフェイス・満月様顔貌

満月様顔貌、「まんげつようがんぼう」と読みます。読んで字のごとく、顔が満月のように丸くなります。特に、下顎からほっぺたのあたりに脂肪がついて顔が膨れ、相撲の力士の顔のように顔が丸くなります。

いつごろ始まって、いつ終わる？

私の長男の場合は、ステロイド薬を服用して1ヶ月くらいでムーンフェイスが現れました。服用量に応じて度合いが変わっていく感じで、服用量が減ってくるとだんだん元の顔に戻ってきます。ステロイド薬を隔日5mg服用まで減るとだいぶ落ち着いてくる印象です。

顔が元に戻ってくると、「自分の子供はこんな顔だったんだぁ」と感じます。ムーンフェイスはそれくらい顔が変わります。

ムーンフェイスの対策はある？

子供が小さいうちは自分の顔を気にすることは少ないですが、成長してから再発をしてムーンフェイスを経験すると気持ちが落ち込むことがあると思います。顔のマッサージ器を使うとムーンフェイスが落ち着くという話を聞いたことがありますが、これも個人差が大きいと思います。

ムーンフェイスの対策と言いますか、とにかくネフローゼ症候群が再発しないように、ステロイド薬を飲まなくてもいいようにすることが一番肝心だと思います。

まとめ

ネフローゼ症候群のほとんどの患者さんがムーンフェイスを経験します。私の長男は頻回再発・ステロイド依存性のネフローゼ症候群で、再発してステロイド薬を飲むたびにムーンフェイスになりました。子供の顔が丸くなっていくのを見ると心苦しくなりますが、薬が効いている証拠、ステロイド薬を飲まなくなれば元に戻る、と自分に言い聞かせています。