3歳の次男は物事が自分の思った通りにならないと泣いて叫ぶ時があります。こうなると手がつけられない状態で、何をしてもおさまりません。20~30分くらいすると落ち着くので時間が経つのを待つばかりです。頻繁にではなく、時々ですが大変です。
これも一つの感情表現・個性と言われればそれまでですが、何か原因があるのかなと思い調べたところ、「砂糖、糖分」が関係しているかもしれないことがわかりました。ここでは、子供の癇癪・キレると砂糖の関係性についてまとめました。
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子供の癇癪・キレる 砂糖との関係
砂糖を取り過ぎると精神状態が不安定になるメカニズムを説明します。
- 砂糖を大量に摂ると血糖値が急上昇する。 ↓
- 急いで血糖値を下げようとするために、すい臓からインスリンが過剰に分泌される。 ↓
- 血糖値が低下した低血糖がおこる。 ↓
- 低血糖状態になると疲れ、集中力の低下、抑うつ、不安、焦燥感などの症状がおこる。
- 低血糖は脳の機能も低下させる(脳細胞はブドウ糖しかエネルギーとして使えない)。 ↓
- 体は血糖をあげようと副腎からアドレナリンを分泌させ、肝臓を刺激してグリコーゲンをブドウ糖に変換させる。 ↓
- アドレナリンは攻撃ホルモンとも言われるホルモンで、感情をコントロールできず攻撃的になる。 ↓
- 怒りっぽくなる、我慢ができないなどの症状がでる(機能性低血糖)。
砂糖には依存性がある
動物実験から糖質や甘味は薬物依存(覚せい剤のコカイン、麻薬のモルヒネなど)と同じ作用がをすることがわかっています。甘い物は脳内報酬系という快楽を感じる神経系を刺激するので、どんどん甘い物を求め、手に入らないとイライラなどの禁断症状が出ることがあります。甘味中毒は薬物中毒よりも勝るという動物実験の結果も出ています。
子供の一日の砂糖摂取量目安
子供の体は大人の体よりも小さいので、大人と同じ感覚で甘い物を食べると血糖値が大きく上昇してしまいます。
厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、3歳の次男の場合、一日の推定エネルギー必要量は1,300Kcal(3~5歳)となっています。また、WHO(世界保健機関)は一日当たりの糖類摂取量を総エネルギー摂取量の5%未満にすることを推奨しています。
砂糖1g当たりのカロリーは約4Kcalですので、3歳の男の子で約16gの砂糖を一日に摂っていいという計算になります。角砂糖で4個ぐらい、乳酸菌飲料で1.5本分くらいになります。
食べるの禁止!ではない
あくまでも目安なので、甘い物を極端に制限することは難しいと思います。そして、絶対に食べてはいけないわけでもありません。
甘い物で状態精神が不安定になったり、中毒作用があることをお伝えしましたが、砂糖を摂ることでリラックス効果のあるセロトニンの分泌も促されます。甘い物を食べるときは、ご家庭でルールを作って食べるのがいいのではないでしょうか。
まとめ
- 砂糖を取り過ぎると精神状態が不安定になり、怒りっぽくなる、我慢ができないなどの症状がでる
- 3歳の男の子の場合、一日に約16gの砂糖を摂ってよい
- 砂糖を摂るとリラックス効果のあるセロトニンの分泌が促される
- 甘い物には依存性がある
我が家ではチョコレートなどの甘い物を食べ過ぎていました。祖母に子供達を見ていてもらうこともありますが、その時も結構な量の甘い物を食べていたようです。今後は一日に食べる甘い物の量を減らしていこうと思います。
参考 大学生の食生活と精神保健(PDF) 参考 糖質と甘味は中毒になる大和薬品株式会社 参考 砂糖の栄養農畜産業振興機構 参考 「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会報告書厚生労働省