【口臭改善】口が臭いと言われ続けた30代の男が口臭を改善させた方法 まとめ

自分では気付かない、けれども他人に不快感を与えている「口臭」。私も妻に「口が臭い」と言われるまで気付いていないひとりでした。割と頻繁に言われるので、口臭について真剣に調べて、できることは実践してきました。その結果、口が臭いと言われることはほぼ皆無となりました。ここでは、口臭改善のために私がやってきたことをまとめました。

口臭について知る

まずは敵を知ることから始めました。

口臭とは、本人あるいは第三者が不快と感じる呼気の総称である。

日本口臭学会

口臭とは「口あるいは鼻を通して出てくる気体のうち、社会的容認限度を超える悪臭」と定義されます。

口臭の原因・実態 – e-ヘルスネット – 厚生労働省

口臭とは、会話をする時の口呼吸により肺からの呼気と一緒に口腔および鼻腔内に発生したガスが合流して吐き出されるにおいの総称。

誰も書かなかった口臭症治療のすべて もう、口臭で悩まない! P57 本田俊一

口臭のニオイ物質は以下の3つです。

  • メチルメルカプタン:腐った野菜のにおい
  • ジメチルサルファイド:生ごみのにおい
  • 硫化水素:腐卵臭、温泉のにおい

口臭の原因を探る

原因は何であれ、口から出る気体が自分を含めて人を不快にするほどの悪臭であれば口臭であると言えます。しかし、原因がわからなければ対策も打てないので、口臭の原因について調べ、自分はどれに当てはまるのか考えました。

口臭は大きく「生理的口臭」と「病的口臭」の二つに分類されます。

生理的口臭
誰にでも起きる口臭で、生理現象としての口臭。
  • 一般的な生理的口臭:起床時口臭、空腹時口臭、緊張時口臭、疲労時口臭、加齢性口臭など
  • ホルモンの変調などに起因する生理的口臭:妊娠時口臭、月経時口臭、思春期口臭、更年期口臭など
  • 嗜好物、飲食物、薬物による生理的口臭:ニンニク、ネギ、アルコール、薬物(活性型ビタミン剤)など
病的口臭
病気が原因の口臭。
  • 歯科口腔領域の疾患:歯周炎、口腔粘膜の炎症、舌苔、悪性腫瘍など
  • 耳鼻咽喉科領域の疾患:副鼻腔炎、咽頭・喉頭の炎症、悪性腫瘍など
  • 全身(内科)疾患:糖尿病(アセトン臭)、肝疾患(アミン臭)、腎疾患(アンモニア臭)など

生理的口臭は誰にでも起こる口臭ですので、私が疑ったのは「歯科口腔領域の疾患」でした。特に、むし歯(う蝕)と歯周病。恥ずかしながら歯医者に行っていない時期が5、6年ほどもありましたので、これが一番疑わしかったのです。

歯医者に通う

口臭の原因のほとんどは口の中にあると言われています。その多くは、歯周病と舌苔によるものです。

歯医者=歯が痛くなった時に治療に行く場所という認識があった私が久しぶりに歯医者で検査をしてもらうと、多くの歯がむし歯で、更に歯周病にも侵されていました。一日に少なくとも2回は歯磨きをしていたので、この結果には正直驚きました。「年齢に対して歯茎がかなり下がっています」と言われ愕然としたことを今でも覚えています。

現実を受け入れなければ次に進めないので、むし歯をすべて治療しブラッシングの指導も受けて歯周病対策にも取り組みました。また、定期的に歯医者に通うようにしたおかげで、今ではむし歯はなく歯周病の進行も抑えられています。

問題の口臭については、かなり改善されたと感じています。妻からも口が臭いと言われることはなくなりました。やはり、私の場合は歯科口腔領域の疾患に口臭の原因があったようです。

一番効果的だったこと(歯科口腔領域の疾患)

口内環境改善で一番効果的だったことは、デンタルフロスを使用したことだと思います。私の実家ではデンタルフロスを使う習慣はなく、家族全員が歯ブラシのみを使っていました。歯ブラシだけだと口内の汚れの6割程度しか除去できていないそうです。今では、夜にデンタルフロスを使わないと気持ちが悪いくらい習慣化されていますが、無知であったが故に劣悪な口内環境となり、妻に口臭の被害を与えていました。

妻に申し訳なかったこと

口臭だけでなく妻に申し訳なく思うことは、むし歯菌や歯周病菌を移していたことです。むし歯や歯周病は感染症です。風邪やインフルエンザと同じように唾液を介して人から人へ移ります。キスや回し飲みで菌を移していたのかと思うと罪悪感でいっぱいになります。その経験から、子ども達には絶対にキスはしませんし、同じ箸やスプーンは使いません。

健康管理の徹底

口が臭いと言われ続け、自分でも長年気にするようになっていたので、なんとなく口臭があるかどうかわかるようになりました。口の中の不快感や違和感を感じ取れるようになったと言ってもいいです。

前述したように、口臭には大きく生理的口臭と病的口臭に分けられます。生理的口臭は人間ならば誰にでも起こる口臭ではありますが、私の場合は歯科口腔領域の疾患である病的口臭と相まって、かなり酷い口臭となっていたと思われます。

一般的な生理的口臭対策で重要になることは唾液の分泌です。唾液には口内の殺菌作用があり、口臭を抑制するはたらきがあります。

生理的口臭の発生メカニズム
唾液の分泌量が減少する → 口内の細菌が増え、ガスを発生させる(硫化化合物:腐卵臭) → これが口臭となって呼気として外に出ていく

生理的口臭対策

ここで私がとった行動は、こまめな水分補給と十分な睡眠です。

唾液は水分からできていますので、こまめに水分を摂ることを意識しました。飲むのは「水」です。お茶やコーヒー、ジュースではありません。お茶やコーヒーに含まれるカフェインには利尿作用があるため、唾液を分泌させるために摂った水分が尿として排出されてしまいます。ジュースには砂糖が多く使われているものがあるので、むし歯の多かった私には完全NGでした。

疲労やストレスによっても唾液の分泌量が減ってしまうので、十分な睡眠をとるようにもしました。風邪などの体調不良で免疫力が落ちている時も唾液の分泌量は減って口臭となるため、日頃から体調管理には気を付けています。

過度に意識しない|口臭症にならないために

私の場合、口臭のことは妻だけから指摘されていたのでそこまで悩むことはありませんでしたが、人によっては口臭を意識しすぎるあまり違う病気になってしまうこともあります。それが「口臭症」です。

第三者の嗅覚を刺激するような臭気があるかないかにかかわらず、本人が口臭を気にして悩んでいる病態(疾病)。他人にその人の口臭がわかるかどうかは関係ない。

誰も書かなかった口臭症治療のすべて もう、口臭で悩まない! P22 本田俊一

口臭症は精神的な病気となります。口臭が原因で他人とうまく話すことができなくなり、社会生活に支障がでます。

口臭症になってしまう人は真面目で、他人に迷惑をかけたくないと思う優しい人が多いようです。口臭の原因を探り適切に対処すれば、きっと口臭は改善されます。自分ひとりで抱え込まないようにしてください。

口臭対策サプリの効果って?

口臭について調べてみると「口臭対策サプリ」があることを知りました。いくつか試してみたので、その感想を共有したいと思います。

口臭対策サプリ 選ぶポイント
  • 薬ではないので、サプリを飲めば絶対に口臭が改善するわけではありません。過度な期待は禁物。
  • サプリには唾液を分泌させる系、マスキング系(他の香りで口臭をごまかす)、腸内環境をよくする系があります。自分の口臭の原因を調べてから適切なものを選びましょう。
  • 口臭が改善してきたと実感するするのは個人差があります。いろいろ試して自分に合ったものを選ぶといいと思います(価格、味、飲みやすさなど)。
  • 口臭の根本原因(私の場合は歯周病やむし歯)を治しながらサプリを併用していきましょう。
  • 口臭の根本原因が良くなったらサプリは卒業していいと思います。一生飲み続ける必要はない。金銭的に余裕があったり、サプリを飲まないと不安という場合は飲み続けてもいいでしょう。

まとめ

口臭の原因を探り適切に対処すれば、きっと口臭は良くなります。どうしても口臭が気になる場合は口臭外来をおこなっている歯科医院もありますので相談してみてください。

生理的口臭のように、必ず起こる口臭があることも知っておいてください。口臭は健康のバロメーターです。嫌なものと忌み嫌うのではく、うまく付き合っていくことが大切だと感じます。

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